人口5.8万の小さな逗子市。
今年の市議選では定数17に25名の候補者が立ったので、それはそれは祭りのような賑わいでした。
狭い市内を候補者のイメージカラーを身にまとった「本人」さんと応援団が、のぼり旗持って、あちらこちらへ移動するのですから。
近隣の市から通う子もびっくりの賑わいでした。
おかげで選挙を身近に感じることができるのはいいことです。
さて。この日はたまたまタイミングが合ったので中高生クラスのみんなで市議会の傍聴へ。
ひとりで行くことはないだろうし…と積極的に参加してくれました。引率のスタッフも初めての傍聴です。
国会中継は見たことあるけど、市議会は見るのも入るのも初めて!
あそこの席に座ってるのが市長さんだ。あの人が教育長なんだ。と、始まる前から興味津々。
傍聴は1時間ほどで退室しましたが、丁度テーマが子どものことでしたので、当事者である子どもたちは興味深く聞くことができたようです。
「子どものいのちを真ん中に」
「子どもの幸せのために」
それが政治の場でテーブルに置かれていることは、子どもたちにとっても勇気の出ることだったと思います。
以下は子どもたちの辛口の感想。
・議場の換気が行なわれていなくて息苦しい。長時間かけて話し合う場なのだから、頭が冴えるためにも室内の空気は大事。(議場の空気は違ったのかも?)
・多様性と言いながら、同じ服装で年代も同じくらいの男性が目立つ議会だった。(先日、ジェンダー、クォーター制などを学んだばかりだったので余計にそう感じたのでしょう。)
・「重要であると思います」の答弁ばかりで具体性がなかった。具体的な施策を考えるのが役職なのに。
・傍聴者は最初は分からなくてちょっと拍手しただけで議長から注意を受けたのに、議員がヤジを飛ばしても注意しなかった。
・答弁する役職の人から“伝えよう!”というエネルギーが感じられなくて残念。
拠点に戻ってからは、議員や議会の仕組みについてのおさらいと、自分の住んでいる市町村の人口や議員定数を調べました。
議員一人当たりの市民の数を割り出したところ、逗子市は近隣市の3倍議員がいることが分かりました。
そのメリット、デメリットについても考える機会になりました。
今年は7月に参議院選挙もあります。政治の役割を知ることは、自分たちの権利を護ることにつながります。
学び合い、話し合った一日。
いい体験になりました!