今 「子どもの学び」に想うこと

 

明日から6月。「子どもの学び」について、ここだねの視点、想いを書いてみました。

 

この3ヶ月、オンラインのプログラム、分厚いプリントの数々…

子どもに“学び”を提供しよう!と大人の想いがいろんな形になって出てきました。

 

学校教育に留まらず、より多様に、より自由に、より選択的な学びのスタイルが世の中に広まっていくことを感じます。これは大歓迎な変化!

だけど… もっと根本的な大事なことを意識していたい…というお話です。

 

 

ここだねも、当初、オンラインで何かしたい!!って考えました。

ZOOM?!Youtube?!

学びの提供を続けなくちゃ!!子どもたちとのつながりを!!

と。。。

 

だけれどそれは、“アタマ” で考えていることで、“感覚” は違ったのです。(素敵なことに、これは私個人だけでなく、スタッフみんなが同意見でした)

 

今ここにきて はっきりと見えてきたこと。

 

毎日押し寄せる情報の大波。

どうしたらいいのか分からなくて、混乱している世の中のエネルギー。

自分や家族や友人が病気になるかも。死んでしまうかも。という恐怖。

世界中の誰もが初めて対面した危機。

 

感覚・こころに寄り添ってみると、この体験こそが大きな大きな学びであることが分かります。

立ち止まったところからどう暮らしていくのか、どこに向かって、何を選択していくのか…地球市民みんなが問われてきました。

それは、これまで別物のように扱われてきた、こころとからだとアタマをまるごとで一致させていくことでもあり、

気がついてはいたけど日常の忙しさに埋もれていたことと、改めて向き合うことであり、

慌てて動かず、感じていることを 大切にケアしながら暮らしてみることでもありました。

 

子どもにとっても、大人にとっても、そんな学びの時間だったのだと今は、よりはっきりと理解することができます。

 

“分からないトコロに居る”って大変なことですね。

予定が立たない、見通しの立たない、これまでのようにいかない、思うように動けない大変さは、思いがけず学校社会から離れることになった人にとっては過去に経験した感覚だったと思います。

 

それは、親にとってはもちろんのこと、子ども本人にとっても。

 

どうなるか分からない。

どうすれば解決するのか分からない。

それでも、その、“分からないトコロ” で続く暮らし。

 

だけど

“分からないトコロ” にちょっと辛抱して居てみる。

そこから自らが見つけていく楽しみ。創っていく喜び。紡いでいくつながり。

 

これこそが学び。

 

「子どもの学び」はプリントの問題を解くことではなく、幸せに生きていくチカラを内側に育てることだと思うのです。

 

どんな時でも、一見何もできてなくても(ゲームばかりしていても、遊んでばかりに見えていても)子どもたちは今を全身で感じながら、全てを学びに変えてチカラをつけています。

 

感受性や個性の違う一人ひとりが、内側を大切にケアしながら、家族や親しい友人たちとのつながりを大事に過ごす。その環境の中で、できる限り心地よく暮らす。

子どもたちがそう在れるように、大人は子どもをホールド(護り)します。…だらこそ、まずは大人自身の内側に安心と自由と信頼が在ることが大切なんですね。。。

 

衣食住も、こころのケアもまるごと含めてのホールド。護られた安心と自由の中で、初めて子どもは主体的に自由に動き始めます。

 

子どもの学びは大人が用意して提供するものではなく(そういうものもあるけれど)

子どもが本来持ってるクリエイトするチカラを発揮できる環境を整えることだと改めて想います。

 

 

既に動き出している新しい時代、新しいステージへの移行の混沌とした世の中にあっても、揺れながらも戻ってこられる自分の真ん中を育てていくこと。

先が見えなくても、“今ここ”を生きていく知恵と技術と自信を育てていくこと。

外がどんなに変化していっても、内側に変らない軸を育てていくこと。

 

「子どもの学び」は “幸せに生きていくチカラ” をつけていく体験、知識、技術、そして自信。

 

 

また日常が動き出していっても、私たち大人は、この気付きをいつも忘れずにいたいなと思います。きっとまた緊急事態に直面する時がくるでしょうから。

 

学習が遅れる!という焦りに大人が絡め取られて、本来あるはずの「子どもの学び」を忘れないように…と願います。

 

そして私も、子どもの隣に安心して居られるように、自分を癒し、喜びの中で暮らし、自らの学びを進めていこうと想っています🌱✨

そんな大人のつながりを紡いでいくことが、「子どもの学び」を支える近道じゃないかと感じています。

 

 

nao