ここだねの今のメンバーは1年生から6年生までの16名。一日の定員は10名ほど。週2〜3回通う子が増えて、中には開校日の4日間フルに通う子もいるようになってきました。
子ども自身も、子ども同士の輪も育ってきて、より親密になってきて、衝突することも出てきました。
ムカつく
ウザい
そんな感情をどう扱ったらいいか、困ってる子。
そう思われてることを感じるけど、どうしたらいいか分からなくて困ってる子。
基本的にみんな優しいから、相手をやっつけたくなくて、でも自分のモヤモヤ、イライラも無視できないから”困って”います。
コミュニケーションだって、失敗しながら、練習しながら、学んでいく。
目に見えない『きもち』をボールに例えて、ボールの渡し方をみんなで考えてみるワークをやってみました。
イライラも
モヤモヤも
相手にぶつけないで、手渡せたらイチバンいい。だってホントは気持ちを分かってほしいんだもんね。
その言い方は腹が立つから、もっとこう言ってほしい。
やめてって言ったらやめて。しつこいのがイヤなんだ。
勇気を出して伝えた子。
言われて一瞬緊張したけど、あぁあのことね、わかった、と受け取った子。
お互いの気持ちのやりとりができたら、「なんかほっとした〜」と顔を見合わせて弛む子たち。
子どもの喧嘩に大人は入らない、気持ちを言葉にしてなくてもいい、など、いろんな考え方がありますが
ここだねは『平和をつくる人になる』ための学びの場として、
話し合いの経験、気持ちの扱い方、伝え方を練習することが大事だと考えています。
その子の育ちと共に、緩やかで曖昧な家族的な”境界線”(自分と他者、自分と世界を区切るラインみたいなもの)から、後に他者と交渉していけるような、より社会的でクリアな境界線を育てていく必要があると考えます。
境界線を健康的に引けることは、相手も自分の内側も大事に扱うために必要なステップになると理解しているからです。
カードなどを使って自分のニーズや感情に気が付くこと
相手に伝える言葉を持つこと
異年齢で、育った背景の違う仲間たちと、氣が合おうが合うまいが、その日一日を平和に過ごしていく。みんなで平和をつくっていく。
それがここだねの学びの核。
今のメンバーになって、こんな話ができたのは初めてのことでした。
うまくいかないわだかまりを抱えていた子も、腹が立ってつい手や足が出ていた子も、そんな場面を見たことがあった子も、
どの子もとても真剣に、我が事としてワークに取り組み、話を聴いてくれていました。
その人が感じている感情に「いい」も「悪い」もありません。
怒りも、悲しみも、恐れも、大切なメッセージ。
そんな学びを、子どもたちと共に、実体験の中で進めていけることが、本当に嬉しい。
できれば大人たちこそ!なんですけどね。
最後は、「わざわざ言ってなかったけど、実は、あなたのこんなところがいいな、素敵だなって思ってたんだ」って喜びのメッセージも伝え合いました✨
6年生の子が「ここだねで、こういう話をしてくれるから嬉しいよ」と言ってきてくれました。
こちらこそ。受け取ってくれてありがとう🙏✨
nao