なつだね!Part2〜平和を創るひとになる〜

その2
~~~ 8/8平創会の報告 ~~~
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ここだねでは「平和を創る勉強会」を開催している。
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略して「平創会」(へいそうかい)。
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平和な世界、平和な社会を創っていくために
大人として何を学び、どんな行動をしたら良いのか。
メンバーそれぞれが学んだことをシェアしている。
「へぇー そーかい!」と気づき合う。
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はじめはおとなのための勉強会だったけど
子どもたちもいっしょに学ぶようにした。
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子どもたちを、平和を創れる大人に育てていくことも
今わたしたちにできることと感じたから。
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平和とは、戦争が無くなることだけではない。
すべての人の心の中が、平和になること。
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そんなことを願い、今、できることをしていく。
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今回は、「難民」と「少年刑務所」についてのシェア。
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「難民」については、メンバーからのお話。
「DAYS JAPAN」は私たちの平和の教科書のひとつ。
真実を伝えるフォトジャーナリズムは、こどもたちにはちょっと刺激が強いので、大人がかみ砕いて伝える。
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消費者を作り育てる商業雑誌や商業教育が多い社会の中で、
消費しない者を育てる雑誌は数少ない。
命だけでなく自然の資源も生き物の命も消費しない。
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命もこころも消費しないで、平和にこころ豊かに生きる。
そのためには地球レベルで何が起こっているか、
自分たちの行動が世界にどんな影響を与えているか、
知る必要がある。それがグローバルな教育。
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いわれのない差別を受けている世界の難民、
難民をほとんど受け入れていない日本という国、
そんな世界の真実も知っておく必要がある。
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「少年刑務所」については、メンバーからの提案で、
奈良少年刑務所で行われている「社会性涵養プログラム」の詩の授業で書かれた受刑者の詩をみんなで朗読した。
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心打つフレーズが数々あふれる詩。
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なぜ、この子が刑務所に入らなければならなかったのか。
詩の作者の生い立ちを考えずにはおれない学びでした。
刑務所に入る前の生活を想像していくと、心が痛む。
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人の心は暴力を与えられたら死んでしまう。
ことばで攻撃されても、無視されても、死んでしまう。
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心が死んでしまったら、誰かを大事になんでできない。
誰かを大事にできなくなってしまったら、
誰かを攻撃しても、心が動かないのかもしれない。
誰かを攻撃することで、心を維持しているのかもしれない。
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とりかえしのつかない罪をおかして
塀の中で再生する心もある。
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でも、そうなる前に、
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とりかえしのつかない罪による犠牲者を出さないように、
すべての子どもたちが、どこに生まれたとしても、
愛情豊かに育てられる社会が必要と感じる。
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こころ豊かに育てられ、生きられたら、人は殺せない。
こころの豊かさを学び、生きられたら、犯罪は犯さない。
いじめも、DVも、セクハラも、パワハラもしない。
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正しい教育を受けたら、憲法が改正されても、
人を殺す兵隊にはならないし、戦争にも加担しない。
競争をやめ、差別をやめ、平和な世界ができる。
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戦争のない平和、こころの平和、
平和について想うことはたくさんあるけれど
まずは、できることから創っていこうと思う。
いっしょに学び合うメンバーも募集してます。
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(※使用教材)
「世界はもっと美しくなる」(寮美千子編/ロクリン舎)
『空が青いから白を選んだのです』(寮美千子編/新潮文庫)
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(take)