「ヤギプロジェクト」のその後

ヤギを飼いたい!!という想いから始まった
ヤギプロジェクト。

ヤギについて調べて、
まとめて、
子どもたち、大人たちにプレゼンして。
みんなからの賛成を得ました。

ヤギに触れる体験を。と
「森と畑の学校」さんにお邪魔して。

ヤギ予定地に杭を打ち、
看板を立て、
整地をし、
ヤギにとって毒になる水仙を掘り起こし。

こつこつと
もくもくと
動いてきたSくん。12歳。

先日、ヤギを譲るよ。というお話を頂きました。

ここまで動いてきたからこそ
ヤギを飼うということ、
命を預かるということ、
真剣に向き合ってきたからこそ

彼は「飼えない」という結論を出しました。

自分一人ではできない。
みんな賛成してくれたけど
自分ほど熱意のある人はいない。

家で飼うなら飼えるけど、
自宅から離れた場所で
どれだけ通えるか。
雨の日も、寒い日も、暑い日も、
この先何年もの間。。。。

やってみたらできるんじゃない?と
密かに私はそう思っていましたが、
彼は、
「今は、まだ、飼えない」
という結論を
自分で出しました。
大人がそう仕向けたのではなく、
このことについて考えなさい、と
諭したのではなく、

自分で実際に動きながら
一生懸命考えた。

命を預かることに失敗はあってはならない。
彼の結論はヤギへの愛と責任からきたこと、
その想いが伝わってきました。

こう書きながら
なんだか涙が出てきます。

美しいな。って。

想いから、動く。
周りも動く。
そして得たことは
今はそのままのカタチにならずとも
彼の実となり、宝となっていることでしょう。

ヤギプロジェクトは幕を閉じました。
未練や後悔ではなく、
未来へのお土産を残して。

関わってくれたみなさん。
ありがとう。