よのなか〜子どもが受ける暴力

道を歩くときに横断歩道の渡り方を教えるように、

世の中には残念ながら、子どもにも危険があることを、子どもたち自身が知らなければなりません。

危険を知ることは怖いことを知ることでもあるけれど、

知ることは危険や暴力から身を守り、こころを護ることにつながると考えています。

 

おうちで子どもに伝えたいという方の参考になるかも…と思い、これまでのここだねでのステップも印しておこうと思います。

 

◎危険を教える前の段階として、世界に唯一無二のあなたという生命の誕生の奇跡について。

大切な大切な「世界にたったひとり」のあなたの存在。

これは[いのちのおはなし]などの時間に繰り返し伝えてきています。

 

◎そして、そんなあなたが持っている「権利」について。憲法や、こどもの権利条約を読んだりしました。

あなたには「権利」があること。

誰もあなたの「安心」して「安全」に「自由」に生きる「権利」を奪ってはならない。ということ。もし、奪われたら、「権利を奪われた!」「権利を返して!」と言っていいこと。

 

◎それから「性」のはなし。多様な性のカタチ。プライベートゾーンのこと。

 

◎その後で、ようやく、具体的な暴力について。絵本『とにかくさけんでにげるんだ』をみんなで読みました。

コワイ。イヤなカンジ。その“感じ”を信頼していいこと。相手が誰でも(身近な人でも)嫌と言っていい。逃げていい。会話をしなくてもいい。

相手は大人だって騙されることもあるくらいなんだから、もしかしたら、騙されてしまうこともあるかもしれない。

 

でも、そんな時でも、悪いのは相手であって、あなたではない。ということ。

誰もあなたを怖がらせたり、不快にさせたり、傷つけてはならないこと。

 

もし、そういうことが起きたなら、(起きそうになった時も)大人に伝えてほしいこと。たとえ一人目が分かってくれなかったとしても、諦めずに、分かってくれる大人と会えるまで言ってほしい。ということ。

 

 

道を歩く時に目や耳を塞がない。感覚を塞がないこと。

悪いことを考える人は、ひとりでいる、騒がない子どもを狙うこと。

そんなことも子どもたちとの会話から出てきて確認しました。

 

 

1年生から中1までの子達が真剣に聞いてくれました。この子達に何事も起きてほしくない!という祈りにも似た気迫が伝わったかな。

 

これからもご家庭とも連絡を取り合いながら繰り返し伝えていきます。

 

何よりも、

自分を大事な存在だと全身で感じることができること、自分の感覚を信じることができることは、ささやかな日常の繰り返しと積み重ね。

日々の暮らしにこそ大切なメッセージがあることを、意識して暮らしていきたいものです。

 

 

 

nao