子どもが毎日うちにいる。
あんなに無邪気に笑っていた子が
空虚な顔をして
うちにいる。
テレビばかり見ている。
ゲームばかりしている。
何があったのか。
何を想っているのか。
聞いたところで ちっとも分からない。
友達と当たり前に学校に行ったり、
仲良く遊んだり、
もうそんな日は来ないのだろうか。。。
勉強がどんどん遅れていく。
たくさんあるはずの経験を何もしないで
家にいて。。。
この先どうなってしまうんだろう。。。
「子どもがワガママだから」
「お母さんが甘やかしているから」
「家が居心地よすぎるんじゃない?」
社会の声が追い立ててくる。
「とにかく連れて来て下さい」
先生。簡単に言わないでください。
「お宅のお子さんどうしたの?学校は?」の
言葉が怖くて、ゴミ出しに行くのも気が重い。
わたしに全てがのしかかる。
育児、家事。
学校とのやりとり。
お父さんや、おじいちゃん、おばあちゃんや、、、
みんな心配して「大丈夫なのか」と不安をぶつけてくる。
子どもに向けられる “不安” との間に立つ。
「ちゃんとしろ」
「そんなんじゃだめだ」って
そんなこと この子に言わないで!!
分かっているのに、できなくて苦しんでいるのに!!
でも、わたしだって分からなくて、不安でいっぱいで、
それでも、毎日、目の前にいる子どもと向き合って、
なんとか なんとか 毎日をしのいで暮らしてる。
生きていくことの喜びを
子どもに伝えたいのに!!
余裕なんてこれっぽっちもない!
泣く暇もない。
愚痴る相手もない。
学校だけじゃないんだ。
子どもが元気ならそれでいい、、、と
いくらアタマでは分かっていても、
「学校」以外を知らないもの。
「学校で育つ」以外の育ちを知らないもの。
それでも大丈夫って
言ってくれる人はどこにもいない。
この子が ”ちゃんと” 大きくなって、大人になって、
幸せになってくれたらと誰よりも願っているのは
母親であるわたしなのに。
抱っこして、お膝に乗せて、
誰よりも愛しんで育ててきたのは
わたしなのに。
うちにいても大丈夫?
この子 大丈夫?
わたしで大丈夫?
子どもの前で笑えなくなっている。
子どもと一緒に笑えなくなっている。
いつもいつも
ココロに、アタマに、霧がかかっている。。。
それでも、今日も、一日が始まる。
子どもと一緒の 一日が始まる。
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子どもが学校に行かない。行けない。という
ただそれだけのことで
追い詰められている母が
あちこちに居ます。
何も悪いことしてないのに。
隠れるように過ごしている親子がいます。
母も子も、孤独の中で
消耗し、休息も満足にとれずにいます。
あなただけじゃない。
あなたの隣人かもしれない。
母がラクになったら、
母が安心して微笑んでいられたら、
子どもは安心して、休んだり、学んだり、
育っていくことができます。
まずは 知ってください。
そして 想像してください。
子どものイノチを。
お母さんの微笑みを。
大切にできる社会を ひとりひとりから始めましょう。
ふかざわなおこ